問題集・参考書の選び方

こんにちは。
今日は、主に大学受験生を対象に、「問題集・参考書の選び方」について述べたいと思います。

受験勉強に問題集・参考書は必要不可欠です。
問題集と参考書は基本的に別物ですが、昨今は問題も多く載せている参考書であったり、解説が非常に詳しい問題集であったり、その境界線は薄れています。
よって、問題集はこれ、参考書はこれ、といった具合に別々に考えるよりも併せて考えていきたいと思います。

教材選びで何よりも大切なことは、「自身の現状に適したものを選ぶ」ということです。
当たり前に聞こえるかもしれませんが、実はこれができていない人が多いのです。
基礎力が不十分なのにレベルの高い内容の教材に手をつけたり、早稲田志望だからといって安直に「早稲田の~」というものに手を出したり、知人が使っているから良さそうだと思ったり…

では、どのような選び方をすればよいのでしょうか?
それは、まず問題集・参考書を使う目的を認識することです。
「目的?受験勉強の為に決まってんじゃん!」
いいえ、そうではありません。
勉強とは、「理解・暗記・演習」を言います。そのうちのどれを目的とした勉強に利用するのかが大事なのです。
基礎力が不十分な人は、「理解」を測ることが必要です。
その為には、問題集も解説の詳しいものを選びましょう。
問題数は少なくてかまいません。
むしろ、少ない方がいいでしょう。
英文法が苦手なのに、いきなり1000題も載っている分厚い問題集に手をつけるのは無謀です。

暗記」を目的とするなら答えは明確ですね。
英単語なら単語集。
地歴公民なら一問一答集などです。
英単語集も、昨今はたくさん種類がありますね。
これも、自分の学力に合ったものを選びましょう。
高校初期や中3レベルの英単語も怪しい人が英単語ターゲット1900に手を付けても、なかなか覚えられないし、覚えたとしても中堅レベルの単語が抜け落ちた状態になってしまいます。

中学時代から英語が苦手だった人は、中学生向けの単語集から覚えましょう。
「えぇーっ!?高校生なのに?」なんて思わないように。
大学入試の英語は、「中1~高3の6年間」が試験範囲です。
そして、中学範囲の単語の方がはるかに頻度が高いのです。

高校から英語が難しく感じた人は、高校初期単語が多く載っているものがよいでしょう。

あとは形式です。
ターゲットのように頻度順で羅列されているもの。
速読英単語のように文章から出てきた単語をその都度覚えるもの。
Duoのように、例文から覚えるもの。
自分にとって覚えやすいものを選びましょう。

重要事項を理解し、必要事項がある程度暗記できたら、いよいよ「演習」ですね。
この段階では、理解は既にできているので、解説はそれほど必要ないでしょう。
解説は少なくてもよいので、問題数の多いものを選びましょう。
もちろん、志望校のレベルに近い難易度のものを選ぶ必要があります。
但し、「易しい問題に対するスピードと正確性を高めたい。」「基礎力の底上げをしたい。」と思ったら、やや低めのレベルの問題集を使うことも有意義であり、「難しい問題にも触れて、志望校の問題を簡単に感じられるようにしたい。」と思ったら、やや高めのレベルの問題集を使うといいでしょう。

整理すると、

「理解」の為なら、問題数が少なくて解説が詳しいもの

「演習」の為なら、解説は少なくていいので問題数が多いもの

を選びましょう。

このように、目的を明確にすれば、どのような教材を使うべきかがわかってきます。
そのうえで買う前に中身を確認して、「これなら大丈夫」と思ったものを買いましょう。
自分ではよくわからない…という人は、いつでも相談に来てください。