なぜ勉強するの?①

こんにちは。ワンナインの増山です。

今日は、多くの生徒が疑問に感じていると思われることについて述べたいと思います。

タイトルの「なぜ勉強するのか?」という問いに対する答えは、人によって様々だと思います。逆にこちらから、「どうして勉強しなくちゃいけないと思う?」と聞くと、大抵返ってくる答えは「受験に必要だから…」です。

確かに多くの人にとって、塾に通ってまで勉強するきっかけはそうかもしれません。スポーツ推薦などで学力試験無しで受験を突破する人もいますが、大抵の人は高校受験にせよ大学受験にせよ、学力試験が課されます。高校に行きたい、大学に行きたいとなったら、たとえ勉強が嫌いでも、入試の為に勉強しなければならないのが現実です。

では、さらに掘り下げて考えてみましょう。そもそも何故、受験において勉強が必要とされているのでしょうか?勉強とは受験を突破するためだけにするものなのでしょうか?だとしたら、勉強はあまり面白いものではありません。何せ受験という目的のために仕方なくやるのですから。

しかし、今回私が伝えたいのは、本来の勉強は受験のための手段ではないということです。人は勉強を通じて様々な事を習得します。文の読み書き能力、様々な分野の知識、論理的な思考力、判断力、理解力、さらに定期テスト勉強や受験勉強に向けた計画を立てたり、その通りに実行したり、できなかったことを反省したり…と、大学に入ってから、社会に出てから、役立つことがたくさんあります。それらの能力を身につけることが勉強の本当の目的だと私は思います。

世間では、「いい大学に入ればいい会社に入れて収入も高くなって…」とよく言われます。これを勉強のモチベーションにすること自体は悪くないと思うのですが、そもそも「いい大学に入ればいい会社に入れる」というのは真実なのでしょうか?「会社」というのはそれこそたくさんありますが、採用において「大学名」で決めているのでしょうか?一部そのような会社が今でもあるのは事実です。しかし、多くの会社は決して「大学名」で採否を決めているわけではありません。企業が欲しているのは「仕事ができる人」つまり「能力が高い人」です。難関大学出身者の多くは「能力が高い人」なので、採用試験に受かりやすく、結果として難関大学の就職状況がよくなっているのです。

受験勉強を教わったテクニックや知識の詰め込みだけで乗り切ろうとした場合、勉強自体つまらないものになるだけでなく、たとえそれで入試を突破しても、大学に入ってからの勉強や社会人になってからの仕事で苦労すると思います。しかし、自分の頭で考えることを意識した本当の勉強を続けていけば、勉強自体も面白くなり、必ず将来役に立ちます。

では、タイトルの問いに対する答えを出したいと思います。私の答えは2つあります。
①生きていく為に必要な能力を身につけるため
②人生を楽しくするため

①については、上記の通りです。②については意外に思う人も多いかもしれませんが、私の一番の考えは②の方です。それについては次回述べたいと思います。