入試問題分析

ワンナインの増山です。

一段と寒くなってきましたね。

風邪などひかないようお互い気をつけましょう。

 

さて、今日は「入試問題」について語りたいと思います。

日々、色々な入試問題を見て、「実に良くできているな」と感心することがあります。

そんな問題をこれからブログにも取り上げていきたいと思います。

どうしても英語の問題が多くなってしまうと思うので、今回は初回でありながらあえて他の教科を取り上げたいと思います。

 

2012年度、日本大学第二中学校社会の問題です。

次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。

私たちが生活する社会では、多くの人や団体が経済活動を営んでいます。政府もその中の一つです。①政府は、国民から税金を集め、集めた税金を国民のために使っています。 以下略

問1.下線部①、国民から集められる税金が、必要な金額を下回った場合、日本の政府は、たいていどのような対応をすることが多いですか。その説明として、正しいものを1つ選び、記号で答えなさい。

ア.不足する金額を広く国民から借り入れる。

イ.集まった税金でできる分だけの仕事をする。

ウ.国連などの国際機関に援助をお願いする。

エ.不足金額を補える分だけの増税を行う。

問2以降略

 

さて、いかがでしょう。答はわかりますか?

税金が不足した場合の一般的な対処法は、国債の発行です。

「国債」という用語を書かせる問題が多いので、大抵の受験生はこの用語を覚えているのです。

しかし、この問題の選択肢には「国債」という言葉がどこにもありません。

つまり、「国債」という単語だけを暗記しただけの受験生は正解できないのです。

もしかしたら、「コクサイ」という響きで、つい「ウ」を選んでしまうのかも知れませんね。

しかし、国債を発行するとはどういうことなのかを理解している受験生は迷わず「ア」を選ぶことができます。「国債」という用語をど忘れしていても、内容をきちんと理解していれば、正解を選べるようになっています。

私は、社会や理科は決して「暗記科目」ではないと生徒に常々話しています。

単に用語を暗記するのではなく、内容を具体的にイメージしながら学ぶことが大切です。

この問題は、まさにその学習姿勢が反映されるように作られています。

単に表面上の知識を詰め込むのではなく、頭の中で具体的なイメージを持ちながら学習を進めましょう。

これはどの教科にも言えることです。

これを読んで、「自分は、表面上の知識の詰め込みをしているな」と思った人はすぐに改善させましょう。

どうやったらよいかわからない人は、聞きに来てください。

それでは、また良問を見つけたらここに挙げていきたいと思います。