電子辞書

こんにちは。

GWも終わり、暖かい日が続きますね。

夏が近づいている気がします。

 

さて、私は先日(と言っても3ヶ月近く前ですが)、初めて電子辞書を買いました。

今更!?と思われる方も多いでしょうが、

正直言って、これまでに電子辞書がなくて困った事は一度もありませんでした。

だから、電子辞書を「欲しい」とも思いませんでした。

「辞書は絶対に冊子のものを使うべき!」という少し古い考えを持っていた時期もありましたが、

そんな考えも数年前から無くなっています。

電子辞書の利便性もそれなりにわかっていたつもりです。

しかし、これも携帯やスマホと同じく、

持っていないうちは、無くても不便を感じないのであります。

もちろん、持ってみないとわからないことも多く、昨今の中高生はほとんど持っているわけで、

自分もとりあえず、持つべきだとかなり前から感じてはいました。

それに、持ったら持ったで、それなりに使うこともあるだろうと思っていました。

「だからそのうち買おう。」と思い続けて早数年・・・

「いつ買うの?」「今でしょ!」なんて言葉も死語になってしまった昨今、

ようやく重い腰を上げて、購入を決意しました。

(そのきっかけは、ヨドバシカメラの溜まっていたポイントの失効期限がせまっていたから早く何かに使わなきゃ・・・というのはこの際どうでもよいことです。)

 

さて、大手量販店の電子辞書のコーナーに足を運び、品選びです。

生徒からも聞いてはいましたが、昨今の電子辞書はピンからキリまで様々で、英語だけでなく、あらゆる言語、科目の情報がインプットされているのです。

しかし、受験生でない私にはそこまで必要ありません。

私が必要とする機能は、「英和辞典」「和英辞典」そしてネイティブによる「音声」です。

これら最低限の機能がついているものの中で安いものを探しました。

候補が3つに絞られました。

その中で、キーの配置がパソコンと同じものを選びました。

これが断然、使いやすいからです。

液晶は電卓と同じでカラーとかではありません。

英和・和英の他に、国語辞典も入っています。

これで、1万数千円。

私には十分です。

 

さて、そんな感じで購入した電子辞書ですが、使ってみると、

確かに便利です。

冊子の辞書よりも格段に早く、音声は本当に助かります。

 

じゃあもう冊子の辞書はいらない?

そんなことはありません!

電子辞書にも欠点はあります。

まぁ、使う前からわかってはいましたが・・・

英単語の意味を調べるだけなら、電子辞書の方が便利です。

しかし、受験生にとって大事な「語法」は、その単語全体の品詞ごとの見出し部分に書かれていることが多いのです。

例えば、that という単語には、代名詞、形容詞、接続詞、関係代名詞、関係副詞、副詞、など様々な品詞があります。

もし that の用法を調べたければ、辞書で that を引けばよいのですが、ざっと2~3ページにわたって書かれています。

この中から必要なところを探すのですが、冊子の辞書であれば、「見出し」と「具体例」がはっきりわかるので、探すのにそれほど時間がかかりません。

しかし、電子辞書は液晶範囲内しか表示されないので、スクロールで動かさなければなりません。

非常に使いづらいです。

語法の学習は、正しい受験勉強には不可欠です。

電子辞書は、語法の学習には向いていません。

もちろん、初見の英単語の意味を調べたり、発音の音声を聞いたりするのには大いに役立ちます。

だから、電子辞書を使うことを否定はしません。

但し、冊子の辞書も必ず所持しておきましょう。

 

私がこの仕事を始めたばかりの頃(10年ほど前になりますが)、電子辞書を持っている生徒が数人いました。(その頃もう既に、今ほどではないもののそれなりに普及していました。)

そして、電子辞書を持っている生徒に英語が得意な人はいませんでした。

もちろん、「電子辞書を使っているから英語ができない」という因果関係までは無いと思いますが、

この事実は決して偶然ではないと今でも思っています。

電子辞書使うことは悪いことではありませんが、そればかりに頼りすぎないようにしましょう。

くり返しますが、必ず冊子の辞書も使いましょう。

 

 

 

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